新居の引渡しは2020年11月14日。その約10日後に引越しを決行することにしました。
心配なのは引き渡し日が遅れること。それに引越しの準備も大変です。
余裕を持って12月にしようかとも思ったのですが、1ヶ月分の家賃がもったいないので、11月にしました。
引越し業者数社にネットで一括見積もりを出したところ、いの一番に来たのが大手某社の営業マン。
「もー、ワタシ引越し業界は長いんですよー」
などと軽口を言いながら、家の中の荷物の状況を紙のチェックシートに書き込み、椅子に座ってさかんに電卓を叩き、営業所らしきところに電話をして
22日はトラックは空いていますか?
所長、そこを何とかお願いします!
などと必死にやりとりをし(ほんとは電話かけていなかったりして…)
この時期ほんとは20万円はかかるのですが、**日で今この場で決めてもらえたら10万円にしましょう。これ以上は絶対下げられません!
という感じで我々に即刻決めるよう迫ってきました
えーー、どうしましょう
まだ他の業者にも見積もってもらいたかったのですが、この業者はこれまで何度も引越しでお世話になり、とても良い対応をしてくれたので「えいやっ!」っと決めてしまいました。
しかし!!翌日アート引越センターから電話があり、一応来てもらったら、なんと某社より安い価格で見積もりを出してくれました。
なんでも「今この場で決めてもらえれば特別に…」というのは某社の常套手段なのだそうです。
やれやれ…複数の業者から見積もりを取るのは大切ですね。
引越し準備開始
アートの営業さんは大小2種類の段ボール70箱を置いていってくれました。
まだ引越しまで1ヶ月半くらいあります。
夫は無職で私もひまな在宅仕事(涙)。新型コロナで予定もほとんどなくて家にこもっているので、引越し準備は余裕だと思っていました。
しかしこれが甘かった…
Googleスプレッドシートで段ボール管理
夫と二人別々に段ボール詰め作業をするので、段ボールの管理はGoogleスプレッドシートを使いました。
これを使えば、別々に入力しても常に最新データが更新されます。
しかしこの引越し準備がほんとにきつかった
築40年の古い家のせいなのか、押し入れなどの収納スペースがやたらと多く、そこから物が次から次へとわいてくるではないですか。
まるで押し入れの向こうに四次元空間があるがごとく!
筒井康隆の名作「国境線は遠かった」を思い出しました。
衣装ダンスの奥が空間のねじれでヌートリア王国と通じており、そこから国王が現れるのです。
しかし、二人暮らしなのに何でこんなに物が多いのでしょう!!!(我々が悪いのですが)
悶絶しながらひたすら箱詰めをし、やがてアート70箱を使い尽くし、急きょ一つ前の引越しで使った某社の段ボールを動員することになりました。
引越しの苦労も、次の楽しみがあるから
引越し準備はほんと辛かったです。
今までたくさん引越しはしてきましたが、今回は特に辛かった…
年齢による衰えもあるのでしょう。
でも作業を頑張れたのは、引っ越し後の夢の新居生活が待っているからです。
例えば台所…上の写真は引越し前の台所です。
昭和レトロと言えば響きはいいのですが、ものすごく使いづらく、夫婦二人で家事をすると二人が絡み合い、まるでツイスターゲームをやっているようでした。
そんなオールウェイズ三丁目台所ともあと少しでお別れ。
おさらばえーー。(夕霧花魁(おいらん)風に)
ついに引越しの日がやってきました
いつ終わるともしれぬ引越し作業に明け暮れ、ついに引っ越し当日がやってきてしまいました。
実はこの時になっても、引越し準備は終わっていませんでした
- 引っ越し先が近い
- 車がある
- 賃貸の引渡しにはまだ数日ある
ので、これも許されたこと。遠距離だったらこんな余裕はありません。
当日は予定通り朝の8時半に、背中に白字の「0123」を染め抜いたアート精鋭部隊3名がやってきました。
トラックは大小2大です。
アート3人衆は、新品のソックスに履き替え、まず下駄箱の靴たちを自前の靴搬送ボックスに詰め始めました。
我々の引越しコースは、あの「でまかせパック」ではなく、一番安いコースです。
それでも靴はアート衆が詰めてくれました。
ありがとうございます。
始まるとあっという間です
そしてあの苦労の段ボールたちが、次々に運び出されてゆきます。
始まるとほんとに早いです。
さらばハンブルハウス
5年間過ごした築40年ハンブルハウス。(オンボロハウス)
ここは寝室として使っていた和室です。
夏場は青カビに覆われ、抗生物質いらずで健康的な生活を送ることが出来ました。
ありがとう築40年!
そして新居へ
そして我らがアート号が新居に到着。
いよいよ新生活への第一歩が始まります。
現代アートのような養生
まずは荷物の搬入の前に念入りな養生が行われました。
新居を絶対に傷つけない「新築用養生」なのだそうです。
まるで現代アートの世界。
どんどん荷物が運びこまれます
養生が完成すると、次にどんどん段ボールや家具が運び込まれてきました。
あの美しかったリビングもあっという間に段ボールハウスに
ドアを通れない家具は解体して
ワタシの部屋に運び込む予定だった「押し入れ衣装ケース」がほんのわずかの差でドアを通らないことが判明。
解体することになったのですが、本来組み立て式ではないので、解体には相当の労力がかかりました。
ほんとすみません。
無理なら他の部屋で使いますので…
しかしそこはプロ。意地でも解体して無事ワタシのお部屋のクローゼットに収まりました。
ほんとありがとうございます。
大量のゴミ捨て
今回の引越しでは引越し荷物同様、ゴミも大量に出ました。
通常のゴミ回収で持って行ってもらった物もたくさんありますが、ある程度たまったら、車で自治体のゴミ廃棄要塞に持って行った方が安上がりです。
車に詰め込み、約150kgのゴミを3回往復して要塞に運びました。
もう、体はガタガタ
今回の引っ越し前後で、グルグルめまい、腹痛、ぎっくり腰、湿疹、神経痛、閃輝暗点、歯肉炎、口唇疱疹など、様々な症状が出まくりました。
もう引越しはやりたくないです。
引越し完了!
というわけで、七転八倒の末、やったこさ引越しが終わりました。
そして念願の新居での初めての夕食!
ほんとは豪華に行きたいところですが、疲労困憊状態なのでスーパーで買ってきたお惣菜で済ませました。
そしてまた苦行が始まるのでした
そしてまたその翌日から開梱&片付けという苦行が始まるのでした。
上の写真のようなゴミ屋敷状態がしばらく続き、やっと片付いたのは引越しから1ヶ月後の年末のことでした。
ここまでお読み頂き、まことにありがとうございました。
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