地盤調査(3)(結果:換算N値、支持層とは?杭の深さは?)

地盤調査のレポートにはこのようなグラフも載っていました。
「換算N値」はSWSのおもりの重量と回転数から算出した数値で「地盤の硬軟を定量的に示す数値として最も利用されている数値の一つ」なのだそうです。
多分これがどこまで杭を打つべきかと関係してくると思います。
さらに他の測定ポイントのグラフと数値も見てみます。



これらの結果を見ると、概ね地面下4〜5mあたりまでは粘土質、その下は砂のようですね。
換算N値はけっこうばらつています。
どの深さまで杭を打てばいいの?

杭打ちなのですが「支持層」まで到達させるのが当たり前と思っていたのですが、そうでない方法「摩擦杭」というのもあるそうです。
杭は、その支持方法によって「支持杭」と「摩擦杭」に分けられます。
高橋建設
支持杭は、先端を支持層まで到達させ、主に杭の先端に働く反力(先端支持力)で支える方法です。
これに対し、摩擦杭は、先端を支持層まで到達させず、主に杭側面の摩擦(周面摩擦力)で支える方法です。
果たして、あの土地の場合、どこをもって「支持層」と言えるのでしょうか?
支持層に必要な厚さは3〜5m以上
建設学生が学ぶ構造力学
規模の小さな建物では、N値5〜10でも支持層になります
うーん、上の結果だと概ね地表面から4m以下は大丈夫そうな気もするけど、3〜5mそれが続くというデータはありません。
もし4m以下まで杭を打ってもそこが支持層と言えないような状態だったら「摩擦杭」になってしまうのでしょうか?
「摩擦杭」というのは支持層に達していない宙ぶらりんの状態ですが
粘性土と砂質土の中間の土で、摩擦杭を打って効果がある?
ジオテック
N値が0などという極端に軟弱な地盤でもない限り効果はあります。
ということで、それなりに宙ぶらりんの「摩擦杭」でも効果はあるそうです…
杭打ちの費用なのですが、
深さ9mで改良30ヶ所なら230万は高過ぎます! 相場はせいぜい100万かと思いますし、仮に鋼管杭だとしても同じです。
Yahoo不動産
とありました。
予算が限られているので、土地は買ったものの杭打ちなどで予算がふくらんで、家を建てられなくなるのではないかという心配も出てきました。
その後、結果を踏まえて建築士からおおよその見積もりがきました。

今回のタテリーヌ様邸の場合は、杭は約28本で、打つ箇所によって長さが変わるため正確に出せませんが、おおよその長さと消費税と値引きで多く見積もって40万円を切るくらいと予想しました。
思ったより安く済みそうで安心しました。
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