耐熱窓の研究
北国で眺めの良い家を作りには、断熱性の高い窓を付けることが大切です。
近所の古い家を見てみると、せっかく眺めの良い場所に建っているにも係わらず「小さな窓」しか付いていない家がとても多いことに気がつきます。
なんともったいない!
窓の断熱性能は
- 枠と障子の素材(アルミ、樹脂など)→「樹脂製」が耐熱性が高い
- ガラス表面のコーティング→特殊金属皮膜をコーティングしたLow-E(Low Emissivity:低放射)ガラスが最新
- 複層の数→2重や3重、さらには5重というものもある
- 複層ガラス間(距離、ガスの充填)→アルゴンやクリプトンのガスを充填する
- サッシの数(二重サッシなど)
などで決まります。
北国では「断熱タイプ」
窓には
- 断熱性を高めた「断熱タイプ」
- 太陽光に考慮した「遮熱タイプ」
があるのですが、寒冷地は「断熱タイプ」が良いとのことでした。
それでは断熱タイプにはどのような製品があるのでしょうか?
APW430(YKK AP)
YKK APで一番断熱性が高いのは「APW430」というシリーズです(こちら)。
世界トップクラスの断熱性能と、高性能、そして機能性や高いデザイン性といった点で、最高級の窓を実現しています。世界最高水準の高性能な樹脂窓で、快適な日本の住まいと、幸せな暮らしをかなえます。
中空層16ミリのアルゴンガスによる総厚41ミリのトリプルガラス
・枠と障子:樹脂
・ガラス:Low-Eトリプルガラス
断熱性を示す指標である「熱貫流率(U 値 )」(値が小さいほど断熱性が高い)はノーマルタイプは0.91W/㎡・K(こちら)(PDFファイル)
さらに断熱材の入っている「APW430+」では0.84W/㎡・Kです(こちら)。
スライド式の「引き違い窓」だと断熱性は落ちるようですが、それでも1.05W/㎡・Kを叩き出します。(YKKAPが「APW430」に引違い窓追加、U値1.05実現)
ちなみに、LIXILには5層タイプ(0.55W/㎡・K)というすさまじい商品(レガリス)もあるみたい。
銃撃されても大丈夫ですね。
APW511(YKK AP)
さらに高級っぽくて大きなガラス窓で「APW511」というのもありました。
眺めは最高です。
高い断熱性能と、こだわりの意匠性、そして内側からの広がりある眺望性。すべてを兼ね揃えた大開口窓です。目の前に広がる景色と、心地良い大開口空間をお楽しみください。
でも室外側はアルミフレーム製で、「片引き窓」(スライディングタイプ)しかないので、断熱性はAPW430より劣り、熱貫流率(U 値 )はトリプルガラスタイプで1.52W/㎡・Kでした。
プラマード H(北海道地域限定商品)(YKK AP)
北海道限定の「プラマード H」というのもありました。
「プラマード Ⅲ」から断熱性、耐風圧性を向上しました。
窓を組合せて大きな開口を確保し、より多くの光や風を取り入れる。北海道の住宅に最適なラインアップを取り揃えてます。
APW430と比べて2層ガラスなので少し安いのでしょうか。
熱貫流率(U 値 )は1.34W/㎡・Kなので、上のAPW511より良さそうですが、APW430よりは劣りますね。
床下収納庫。点検口はフレームに床材を切ってはめ込むので、同材のふたになります。
LIXIL製品
なるほど、これですね!
U値は0.78W/㎡・Kなので、APW430よりも高性能です。
スタンダードのエルスターSでもU値は1.27W/㎡・Kなので(こちら)プラマードHより高性能。
これでYKKよりお安かったらLIXILの方がいいですね。
施工イメージもいい感じ
うーー、鼻血が出そうです。
ブラインド入り複層ガラス
ちなみに、ブラインドが中に入った複層ガラスもありました。
西日対策にはいいのですが、ブラインドを上に上げられないようなので、景色がいい窓には使えなさそうですね。
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